21世紀を迎え、リニューアルした「早稲田文学」
最新号(2001年5月号)では文芸誌で日本初のCD-ROMを添付
|
|

坪内逍遥によって1891年(明治24)年に創刊された「早稲田文学」は、現在まで刊行されている文芸誌としては日本最古のものです。
「早稲田文学」はこれまでも休止や復刊を繰り返し、そのたびに日本の文学界に新風を吹き込んできました。その「早稲田文学」が、
この2001年1月からリニューアルし、装いも新たに登場しました。批評を中心とした新しい編集方針で、文学の活性化をはかり、できるだけ
多くのすぐれた批評を掲載したいと考えています。これまでも、多彩な執筆者のもと、横光利一、坂口安吾、後藤明生、中上健次の特集を
組み、読者からも好評を得ています。
最新の2001年5月号では、「大岡昇平特集」を巻頭に、多くの批評を掲載しているほか、「文学は紙を離れられるか?」を
テーマとするこの号では、文芸誌初の試みとなるCD-ROMが添付され、作家の古井由吉氏、島田雅彦氏、評論家の鎌田哲哉氏の朗読と映像を
堪能することができます。紙の媒体と電子メディアをリンクさせることで、文芸誌における新たなメディアの可能性を追求しようとした
今回の試みについては、「朝日新聞」4月10日(火)朝刊、「読売新聞」4月12日(木)夕刊などでも大きくとりあげられました。
もちろん、 小説、詩歌についても、従来どおり、誌面の許す限り積極的に掲載していくつもりです。「早稲田文学」2001年3月号に掲載された、
向井豊昭氏の小説「怪道をゆく」は、「朝日新聞」(津島佑子氏)、「週間読書人」(城殿智行氏)の文芸時評などで好評を得た話題作です。
この小説が掲載された三月号には、ほかにも特集「詩の現在形」や、「シンポジウム「倫理21」と「可能なるコミュニズム」」も収録され、
小説、詩、批評のアクチュアリティーをそれぞれ体感できる誌面構成となっています。
現在、編集部は、市川真人氏(編集主幹)と数名の 学生編集員、そして貝澤哉文学部教授や十重田裕一文学部助教授をはじめとする数名の編集委員によって運営され、誌面の充実をはかるべく 努力を続けています。それが実を結んで、発行部数は着実に増え続け、今年に入り2500部に達しました。ぜひ一度お手にとってご覧いただけ ればと思います。雑誌に関してご意見・ご感想があれば編集部までご連絡ください(wasebun@mbg.nifty.com)。定期購読のお申し込みも受 け付けております。「早稲田文学」のホームページは
http://www.bungaku.net/wasebun/wasebun.html
でご覧になれます。
なお、前編集人で ある江中直紀文学部教授の監修による「早稲田文学総目次データベース」のホーム・ページ (http://db2.littera.waseda.ac.jp/wever/bungaku/index.html)も、昨年ようやく公開となり、第一次から現在に至るまで、一世紀にわたる「早稲田文学」掲載の
作品名、彙報項目、著者名などによる検索が可能となりました。便利ですので、こちらの方もご利用頂ければ幸いです。 |
|