【1、鏡の部分名称】
 
鏡面
(きょうめん):
鏡の表側。光を反射し、顔や姿を映す面。
鏡背
(きょうはい):
鏡の裏側。様々な文様が表現されている。また鏡を持つ時につまむ鈕が造られている。
鈕 (ちゅう): 鏡背の中央にある突起。鏡を持つ際につまみ上げる部分。孔が造られており紐を通すことができる。半球形や伏獣形などがある。
鈕座(ちゅうざ): 鈕の周囲に表現された装飾部分。
内区(ないく): 鏡背の文様が表現されている部分。内区は鈕を囲むように表現されおり、円形や方形などがある。
外区(がいく): 内区の外側から縁部までの部分。鏡の中には、内区のみで外区を表現しない鏡もある。
縁部(えんぶ): 鏡背の外周部分。細縁、低縁、三角縁などがある。
銘文(めいぶん): 鏡背に鋳出された字句。制作地、制作年、制作者を表す他に吉祥語句なども表される。
銘帯(めいたい): 銘文が表された部分。内区と外区の間や内区の内側に表現されることが多い。
 
【2、鏡に表現された主な文様】
 
連珠文
(れんじゅもん):
球形を連続して並べた文様。
唐草文
(からくさもん):
植物の茎や蔓、葉などが絡み合った曲線の連続した文様。
葡萄唐草文
(ぶどうからくさもん):
葡萄の房と茎、葉を絡み合わせた文様。
パルメット: 渦を巻いた茎の上に、扇状に開いた植物文様。
忍唐文
(にんとうもん):
パルメット、半パルメットを連続させた文様。唐草文の一種。
宝相華文
(ほうそうげもん):
蓮華、牡丹、その他様々な植物文様を唐草風に融合させた文様。
鋸歯文
(きょしもん):
三角形を連続して並べたもので鋸の歯に似た文様。
櫛目文
(くしめもん):
平行線を連続して並べたもので櫛の目に似た文様。
 
【3、解説文の漢字について】
 
1.第一水準・第二水準以外の漢字は、*で示し( )内にひらがなで読みを記した。
2.銘文中に出てくる異字体は、通行文字に改めた。
3.銘文中、錆や破損などで解読不能な文字で、他の類似した鏡などから銘文が推測される場合は、( )内に文字を補った。