二点弁別閾


ドイツの生理学者であるE.H.ウェーバーは、皮膚感覚に関する実験的研究を行い、数多くの発見をしました。その研究の中の一つに、コンパスの2端で同時に皮膚を刺激した際に、1点としてでなく2点として感じる最短距離を求めたものがあります。彼の測定結果によると、舌端がもっとも鋭敏であることが分かりました。そのために舌で触った虫歯の穴は大きく感じるのです。体肢では遠位、すなわち体幹に遠い方、特にその前面が敏感です。また測る方向によっても異なり、体肢についていえば横の方向は縦の方向よりも敏感です。

2つの刺激が物理的に異なっていても、その差があまりにも少ないと、その差が区別できない。感覚的に区別できる最小の刺激の量的、ないし質的差異を弁別閾(difference threshold, difference limen)あるいは丁度可知差異(just noticeable difference, j.n.d.)といいます。この実験では、触覚計を用いて実際に2つの点の弁別閾を求めることを通じて極限法について習熟します。


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